2000年6月
花きインターネット取引システム
東京都中央卸売市場大田市場花き部の卸売会社で、花き卸売国内最大手である株式会社大田花き(おおたかき:本社:東京都大田区東海 社長:磯村信夫)では、これまで、産地と消費者を結ぶ卸売会社として、複雑な花き(かき)の市場内外物流の改革や花き情報ネットワークの強化を通してマーケットの活性化、さらには花文化の創造を図ってきました。
また昨年の卸売市場法改正にともなう東京都条例の本年7月1日施行への対応に向けて、その法改正の本質を捉え、卸売会社としての存在意義を明確にし、さらなる活性化と発展に向けた競争力強化につながる新たな取り組みを検討・構築してきました。
今回、市場法改正で需給バランスを反映して価格を決定する「相対(あいたい)取引」が正式な取引として認可されることに併せて、当社のリーディングカンパニーとしての実績と消費者視点での価値分析能力、さらには品質保証への取り組みという強みを基に、東京工業大学飯島淳一教授(経営工学研究室)のご協力の下、NKK(日本鋼管(株))と「花きインターネット取引システム」を共同開発し、7月から稼働を開始することになりました。
この新システムは、市場内に設置したサーバーコンピューター上に受発注システムを作り、インターネットに接続することで、花きの受発注をネット上で可能にするものです。卸売会社である当社と買参人(ばいさんにん)の間において、産地からの入荷情報をいち早くインターネットにより提供し、インターネット上でセリ前取引の受発注を行い、さらに仲卸各社からその顧客である一般小売店に対しても、インターネットでの情報提供と受発注も併せて行うことができるシステムです。また、新システムは、現行の当社情報管理システムとリアルタイムで連動しており、ロジスティック部門との連携を始めとする当社情報環境の強化、事務処理の効率化につながります。
「花きインターネット取引システム」での相対取引を推進することにより、当社においては、需給バランスのとれた価値の提示を行い、全国規模で受注を進めることが出来るとともに、商品情報の管理や商品開発サポートがさらに強化できます。また仲卸各社においては、在宅発注や計画的仕入が実現できるとともに顧客情報管理や新規顧客開拓の強化が可能となります。さらには、相対取引とセリ取引をバランス良く推進することにより、市場の活性化にもつながるものと期待しています。
当社はこれまで機械セリ取引システムの導入を始めとして、常々“公平性”に心がけて事業を推進してきました。この“公平性”が当社の実績・信頼につながり、現在のポジションを築いたと考えています。新システムの運用、相対取引の推進においてもこの“公平性”の観点を最重視し、インターネット上での運営においても情報開示の「透明性」を確保します。
このシステムの母体となるWEBを利用した研究への取り組みは、東京工業大学飯島淳一教授のご協力を得て1998年からスタートしました。
WEB機能を活用した新しい取引システムを研究・構築し、実際に仲卸各社のご協力を得て開発を進めてまいりました。この研究・構築・開発過程で考案したコンセプト、機能を多く盛り込み今回のシステムが完成しました。
※ご協力いただいた飯島淳一教授のご連絡先
東京工業大学大学院社会理工学研究科経営工学専攻(経営工学研究室)
〒152 東京都目黒区大岡山2-12-1 TEL 03-5734-2246 |