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2008年3月25日
vol.54 JA多野藤岡 藤岡市洋蘭組合 切花シンビジウム
切花シンビジウム生産 二代目シリーズ その?
ちょっと待って・・・
ここ、どこ??
あまりの天気の良さに会社を飛び出し、ナビも使わず、何も考えずにアクセルを踏んでいつのまにかこんな静かなところに来てしまったが、一体ここはどこなのか?
確か関越自動車道に入って左に富士山を見ながら北上して・・・
そのうちに浅間山を見て、右前に赤城山、左前に榛名山を見て・・・
(浅間山)
上越道との分岐で長野方面にハンドルを切った・・・
藤岡・・・?
よもやここは、私の生まれ故郷ではないか!?
ではこの際、藤岡で切花シンビジウムを出荷し、全国にその名を轟かせる藤岡市洋蘭組合を訪問してしまいましょう!
ハイ、出ました再び?三度(みたび)??「鶴舞う形の群馬県」←このフレーズ、ウンチク通のあなたなら、耳にしたのは初めてではないはず!
鶴に見えてきましたか?
この形が「鶴が舞う形」に見えてきたところで、藤岡市の場所を学習しましょう!
藤岡市はここです!
まさに隣接する埼玉県との県境に位置します。
関越をぴーーーーーと北上して埼玉を抜けるとすぐ藤岡JCTがあり、新潟と長野に分かれます。
ここで長野方面に行くとすぐ藤岡インターあり、藤岡市洋蘭組合はこの藤岡にあるのです。
藤岡市洋蘭組合は全部で9名。
まずは二代目で副組合長を務めていらっしゃる中山聡さんを訪ねました。
中山さん、あれ??以前どこかでお会いしたことありましたっけ?
「ありません」
え?あ、あは^_^;・・・そ、そうーですよねぇ?。ありませんよね、もちろん。あはは(汗)。
初めてお会いしたはずなのに、そんなことを思わせない中山さんの笑顔に、ついつい必要以上に親近感を感じてしまいました・・・すみません。
では、早速こちらのVTRをご覧ください。
・ なぜ「切りのシンビ」なのか
・ シンビと話ができるとしたら何を話すか
・ シンビの前の栽培品目
・ ハウスの中の不思議ちゃんたち
などに注目しながらご覧ください。
中山さん、「サッカー選手」を連発していらっしゃいましたが、何を隠そう中山さんは幼少期からの名サッカー選手!藤岡では小学校からスポーツ活動が盛んで、私の小さい頃もサッカーのみならずテニス、卓球、バレーボール、ミニバスケットなど、小学生ながらみんな毎日練習していました。
中山さんのサッカー好きは全国に響き渡っていて、なんとは同じくシンビジウム栽培系アーティスト兼名サッカープレイヤーである津ヶ谷さん(静岡県)曰く、「中山さんは藤岡のジダンだからね!」と。
あーーーー、決して間違えないでください。そう言ったのは津ヶ谷さんです!私ではありません。
VTRの中で中山さんがおっしゃっていた通り、シンビジウムは成長までに本当に時間がかかります。
新芽が出て、培養でふやして、フラスコ苗で1年、鉢上げしてデビューまで3,4年・・・
つまり、「これを作ろう!」と着目してから、最低5年かかるわけです。
?培養のフラスコから出して1ヵ月すると、このように根が出てきます。
?5ヶ月でこんな感じ
?丸2年経ちました
?3年目で花が付くようになります。・・・が! 本格出荷は充分に栄養を蓄えて、成熟した美しさを備えた4目以降です。
また、中山さん曰く、本格出荷は4年目以降、できることはできますが、その品種の本当の特性を掴むためには、そこから2年必要ということです。
ここまで最短でも合計で6年!
シンビジウムの栽培は気のなっが??????い作業なのです。
「シンビジウムの栽培をやっていると、自然に気が長くなるね・・・」と中山さん。
中山さんが出荷用として持っていらっしゃる品種数は約70品種、藤岡市洋蘭組合全体では110品種、細かいマイナー品種まで含めれば、なんと150品種にものぼります。
・・・なぜこんなにたくさんの品種を持っているのか?
それも生長の遅いシンビジウムを扱う藤岡の方たちが、多様な需要や時代の変化に柔軟に対応できるよう、常に品種数を持っている必要があるのです。これも藤岡市洋蘭組合ならではの対策。
それではここで「藤岡市洋蘭組合 第2編」をご覧ください。
組合を支えるもう一人の副組合長関根洋一さんと組合最年少の中山一真さんが登場します。
・ シンビジウムの花の魅力
・ 栽培期間が長いシンビ、2008年の開発品種
・ 消費者の皆様へのメッセージ
などにご注目ください。なんとパフィオも登場しちゃいます!
インタビューした二代目の3人が口をそろえておっしゃっているように、お父様がたちが皆さん楽しそうに生産をしていたそうです。その姿を見て、みなさん迷うことなくシンビの生産を継承されました。
組合9名のうち6名が二代目で、20代から30代だそうです。
ここでも若いバイタリティと発想力が支えているんですね。
また、藤岡では独自で「花育」にも力を入れています。
ここ藤岡はトマト・イチゴ・シンビ
の生産が盛んです。・・・確かに小さい頃からトマトとイチゴの農家へよく買いに行きました。
「トマトとイチゴは身近で良く食べる物だから、子供でも誰でも知っていると思うんだよね。
だけど、シンビジウムって藤岡の子供達は聞いたことはあったとしても“触ったり”、“使ったり”することってあまりないでしょ!?」と中山さん。
そこで、藤岡市洋蘭組合を挙げて、地元の小学校で花育活動!
卒業式に胸に付けるコサージュ用のシンビを贈呈、コサージュの作り方を伝授して(若手の中山一真さん出動!)卒業生が一人ひとり自分の分を作成しました。
こうして作ったコサージュを将来の夢と共に自分の胸に付け、毎年学び舎を巣立っていくのです。
藤岡市洋蘭組合格言
時代のニーズに合わせて、商品開発を続投すべし!
農業は気長に!シンビの生長も気長に見守るべし!
生長の遅いシンビジウム、柔軟に時代のニーズに対応できるよう、ある程度の品種数を確保するべし!
生産は楽しく行い、後継者を育てるべし!
特産はまずお膝元から広めるべし!地元での認知度を花育で高め、将来の日本を担う若者達に、花の素晴らしさを伝授すべし!
藤岡市 裏格言
たまには里帰りすべし!皆さん、故郷を忘るべからず!
上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)を拝んで帰るべし!
山の神々がきっとあなたを守ってくれます!・・・ちなみに、毎年元旦に行われる実業団のニューイヤー駅伝は上毛三山を見ながら走る100kmコースになっています。
藤岡市の清流“神流川”(かんながわ)で釣りを楽しむべし!
アユをはじめとし、ヤマメやイワナ、カジカなどが釣れます。足場も良いので女性やお子様、初心者の方も気軽に釣りを楽しめます。
釣りの後は温泉に入って帰るべし!藤岡周辺は温泉がたくさん!
このコースをインプットしたら、みんな藤岡を訪れるべし!
藤岡市洋蘭組合のURLはこちら↓
http://www.shimizuyoran.gr.jp/fujioka/top.htm
藤岡市洋蘭組合の品種はこちら↓
http://www.otakaki.co.jp/topics/2008/200803/cymbifair.html